特設ページ:第三者保守サービスによるリプレースプロジェクトの最適化
リプレースとは
リプレースとは、老朽化したサーバーを新しく交換することで元の状態に戻す事です。リプレースとは取り替えるという意味で、状況に応じて部品の一部だけ交換する時もあれば、システムを丸ごと入れ替える場合もあります。
多くの企業では5~6年周期でメーカーの保守サービス打ち切り:EOSL(End of Service Life)に合わせ、そのIT環境を刷新します。その際には、それまでの課題を解決し、企業の新規事業やサービスに関連する新しいIT環境を導入するケースも多く、単なる入れ替えではなく、大きなプロジェクトになることがケースが多くみられます。 このような場合、リプレースのタイミングに全ての刷新を盛り込もうとするあまり、プロジェクトは巨大化し、複雑化、長期化するため、ほとんどのケースで予定通りに推進することは不可能な状態となっています。
一方ではメーカーのEOSLという絶対的な期日があるため、企業IT部門はそれまでにはテストも終え、本番移行しなければならないという、切迫した状況に追い込まれます。
無理な対応を行う等した結果、想定以上の予算が発生するのも多くのケースで当たり前となっています。
第三者保守を活用しリプレースした場合、メーカーのEOSLは延長可能となりますので、余裕を持つ、市場環境と企業戦略に基づいた期日で、最適化された企業IT計画を推進できるようになります。
また、延長保守が可能になるので、既にEOSL期日が近づいている中古機器も活用できるようになり、本当に必要な機器のみを新品にリプレースすれば良くなります。企業IT全構成を一度に入れ替える必要はなくなります。
第三者保守を活用すると、以下のようなリプレースの課題を解決し、最適化できます。
・企業は必要とする機器だけをリプレースできるようになる。
・企業が必要とする日時でリプレースできるようになる。
・まだまだそのまま使用可能な機器をそのまま使用できるようになり、無駄な投資を抑えられる。
・既に価格が落ちている過去の上位機種を中古機でリーズナブルに導入できる。
リプレースを行うことで重大なインシデントの回避や、業務を効率化させることにつながります。
● リプレースにおける第三者保守による様々なメリット
フィールドワンのリプレース対応第三者保守サービスを活用することにより、以下のような様々な面で大きなメリットがあります。
● コスト削減
リプレース時に旧環境を廃棄せずに活用し、安価なリファービッシュ機を混在させることにより、大幅なコスト削減が実現できます。SDGS12「つくる責任つかう責任」にも合致しています。
● リスクの回避
予め旧環境を第三者保守に変更しておくことにより、メーカーEOSL(保守期限)を超えて旧環境を継続使用できるため、プロジェクト遅延等に関連するリスクを回避し、遅延したプロジェクト是正のためにかかる費用を削減することができます。
● 事業計画とIT計画の最適化
リプレースそのものをメーカーEOSLとは関係なく、企業の事業計画に従った形で計画することができます。企業ITが最大限に企業の事業を支えるようIT計画を推進できるようになります。
● リプレースにおける第三者保守によるコスト削減
フィールドワンのリプレース対応第三者保守サービスを使用すれば、以下のようなコスト削減が可能になります。
● メーカーのEOSL期日を超えて機器の保守サービスを延長、使用を継続できるので、リプレースのための費用を節約できる。
● リプレースの際に安い中古機を活用しコスト削減可能。中古機もEOSLを超えて保守が延長できるので、長く使用可能。
● まだ使用可能な既存のIT資産を廃棄することなく、新環境の中でもその一部として活用できる。スケールアウトに貢献。
ある顧客での実例では、約200台のネットワーク機器の新品のみの一般的なリプレースにおいて、構築導入作業500時間込で約6,000万円の案件が、リファービッシュ機混在の同構成で約1,200万になっています。
第三者保守を活用するリプレースでは、まず既存環境を検証し、新品で置き換える機器、中古で置き換える機器、そのまま延命し継続使用する機器を分類します。個々の機器の最適な移行方針を考慮、コストメリットの高い有効なリプレースを計画します。
既存環境を以下の3種類に分類。
旧サーバーはスケールアウト用サーバとして、新環境でも活用可能
通常のリプレースでは廃棄していた旧環境のPCサーバを継続使用することができますので、新環境でのスケールアウト用PCサーバとして活用可能です。もちろん、ネットワーク機器やストレージに関しても同じく継続使用し、新環境の中で活用可能です。旧リソースを有効活用することにより、新規購入台数を減らすことができます。
●リプレースプロジェクトそのものを調整、スキップ
第三者保守によって、EOSLを理由とするリプレースは行う必要がなくなります。まだまだ使用可能なIT機器は、そのまま継続使用し、企業が本当にそのIT環境の刷新が必要となった時にリプレースを行えば良いのです。また、第三者保守サービス費用はメーカー保守費用よりも安いため、その差額もコスト削減に貢献します。
● リプレースにおける第三者保守によるリスク回避
フィールドワンのリプレース対応第三者保守サービスを使用すれば、リプレース時のリスクを回避することが可能です。
● 遅延が発生した際、旧システムをEOSLを超えて継続使用可能なので、リプレース計画を延期可能。
● 遅延の結果、一部開発の取りやめやテスト項目の削減等、結果的にリスクとなるような対策は不要。
● 遅延の結果、工期短縮のためのコストがかかるリソース投入等の対策も不要。
■一般的なリプレース(計画)。プロジェクトは往々にして遅延しがち...
■第三者保守でリプレースを行った場合
■クラウド移行の際も第三者保守を活用可能
クラウドはオンプレミスとは大きく環境が異なるため、予想外の問題が発生しやすく、移行の最中に当初の計画を変更せざるを得なくなることも多々あります。結果的に移行を断念したり、部分的な移行とするなど、様々なケースがあります。中には移行したものの意外にパフォーマンス面や料金面で意外な事実が起るなどでオンプレミスに戻すというケースも。完全な移行が判斷できるまで、第三者保守を活用し旧オンプレミス環境を継続使用できるようにしておくことで、これらの問題が発生した際もリスクとコストを最小限に抑えることが可能です。
● リプレースにおける第三者保守がもたらすメリット
●リプレース/保守予算を戦略的IT投資へ:事業を強化
第三者保守によって、メーカーの保守期限(EOSL)はリプレースの理由ではなくなります。まだまだ使用可能なIT機器は、そのまま継続使用し、企業が本当にそのIT環境の刷新が必要となった時にリプレースを行えば良いのです。IT機器のEOSLを理由に、例えば5年毎にリプレースを計画していた企業は、そのための費用をより戦略的なIT予算として活用することが可能となります。第三者保守で保守費も削減できるので、この費用を、同様に有効活用できます。
●メーカーEOSL前提ではない真のリプレースを。
多くの企業ではメーカーEOSLのタイミングに合わせ、新システム導入を計画します。そのため一般的なリプレースプロジェクトはハードウェアも更新し、システムも改修、増強するため大きな、そしてリスクの高いプロジェクトになりがちです。しかし、本来のリプレースはメーカーEOSLだから仕方なく行うものではなく、企業戦略に基づき、これをより良く実現するITを構築するために行うべきです。
従って、新システム開発/導入と、システムリプレースは別個に行われるのが本来の姿かもしれません。第三者保守の活用により、企業自身の判斷でリプレースを行うことができるため、事業戦略とIT戦略を完全に一致させることができるようになります。これは、単にコスト削減というレベルではない大きなメリットとなります。
● フィールドワンがリプレースで提供するその他のリューション
フィールドワンではこれまでも、様々なケースで第三者保守サービスの特徴を活かして、お客様のリプレースを支援してきました。特に古い機器への対応能力は他の追随を許さないものとなっています。
●工場等の特殊機器への対応
工場における様々な特殊な要求に対応するFAPCは、耐久性だけではなく、様々なI/Oに対応するため拡張スロットをより多く装備しています。しかし、工場専用のFAPCはほとんど中古パーツが市場に出回ることもないため、第三者保守による延命が不可能で、結果的にコストがかかってしまう存在となっています。
しかし、工場でも標準化は進んでおり、徐々に、こうした特殊な構成の必要性が減ってきています。グローバルなメーカーのPCサーバで代替できれば、より低価格なリファービッシュ機へのリプレースも可能で、また延命保守も可能となりますので、大幅なコストダウンが可能です。
●SPARC/Solaris環境のマイグレーション
徐々にX86環境が標準的な存在となりつつある状況において、かつて標準的であったSPARC/SUN Solarisは異質な存在になっており、リプレースプロジェクトを進行する中で、対応が難しくなっています。弊社では、SPARCをX86機上で実行できるエミュレータCharonーSSPをご提案しており、SPARCを仮想マシンとしてX86環境に統合することができるようになっています。Charon-SSPはホストOSとしてLinuxを使用しますが、仮想環境としてVMwareもサポートしていますので、仮想環境への統合も可能です。また、このCharon-SSPは、AWSやAzure、VMware Cloud on AWS等のクラウド環境にも対応していますので、クラウドへの移行も可能です。
よくある質問
- Q. 既存の障害もなく安定稼働している機器をリプレース後の新環境でも活用できますか?
- A. はい、これまでご使用の機器に関しては延命保守を行い、引き続き活用いただけます。この場合、新規に購入する機器をその分削減することも可能です。
- Q. これまでIT環境をお世話になっているSI企業に新品でリプレースする分を任せ、中古部分や延命部分をフィールドワンに依頼するという運用は可能でしょうか?
- A. これまでの大手企業様向けでは、様々なSI企業様とタッグを組んでそのような形でサービスを提供させて頂いています。適材適所で柔軟にご活用頂ければと思います。
- Q. リプレースで中古機を混在させた際に、他の新品の機器より早くEOSLになってしまい、すぐにリプレースしなければならなくなる、ということはありませんか?
- A. EOSLになれば弊社がそれ以降について延命保守を行いますので、継続使用が可能です。従ってなるべく新しい機器等という視点ではなく、用途に適した機能を提供する最も安い機器という判断で機器選定頂けます。
- Q. 中古機器を使うと既に老朽化していて故障頻度が増加しませんか?
- A. 最近のIT機器は故障の多い機械部分がどんどん減っており、保守性は非常に高くなっています。ネットワーク機器等ではMTBF(平均故障間隔)が30年を超えるものもあります。わずか5-6年で大きく故障率が向上することはありません。
- Q. リプレース対応第三者保守+構築サービスはどのような手順で行われますか?
- A. 最初にお客様の環境を確認させて頂き、お客様の新システムへのご要望をお聞きします。これに基づき弊社で新品でリプレースする機器、中古機で置き換える機器、そのまま使い続ける機器を分類し、ご提案いたします。
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