MicroVAX Ⅱ

大ヒットしたスーパーミニコンVAX-11シリーズを小型化したMicroVAX Ⅰの後継機

最初の「MicroVAX」であるMicroVAX Ⅰは、VLSI技術を使って当時VAX-11ファミリーの最下位機種、VAX-11/730相当のパフォーマンスを実現した機種で、小型16ビットミニコンであるLSI-11で採用されていたQBUSを使ったため、様々な周辺機器も活用でき、様々な用途が期待される機種でした。

しかし、残念ながら約0.3MIPSという低速さから、あまり市場には受け入れられませんでした。例えば社内では、グラフィック端末を接続しCAD/CAM用に使えないか確認しましたが、その描画速度は非常に遅く、実用的ではないと判断されました。

そのためソフトウェア開発等特定の用途にしか使用できないとの評価となり、これは同等のパフォーマンスであったVAX-11/730と同様のものでもありました。

MicroVAXⅠは1984年10月の発表でしたが、翌年1985年5月にその上位機種として登場したのが、MicroVAXⅡです。MicroVAXⅠに対し約2倍のCPU速度でしたが、これは上位のVAX-11シリーズの中でもヒットしていた中型機VAX-11/750相当のパフォーマンスでもあったため、大ヒットすることとなりました。

教育分野での複数端末を接続してのTSSシステムとして、グラフィックディスプレイを接続したCAD/CAMシステム、高速AD/DA変換器を接続しての研究開発分野、製造現場での組み込み制御システムとして。その成功は、拡張性を制限した小型パッケージ版のMicroVAX2000や、MicroVAX3100を経て、1987年9月に発表されたMicroVAXIIの約3倍のパフォーマンスを持つ、MicroVAX3500や3600へと引き継がれていきました。

現在でもフィールドワンでは30年を超えて活躍するMicroVAX3000シリーズを保守させて頂いており、更に長く活躍できるよう支援しておりますが、MicroVAXⅡは特に古いマシンで、34年も前の機種ということになります。これをフィールドワンでは保守させて頂いており、更なる延命をと努力しております。